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[M] オープンアクセスジャーナル出版の実践と考察-理工系分野における学術誌 オンラインリソース


著者: (出版日: 2009-09-01)
https://hdl.handle.net/20.500.11932/124508 Web

コレクション: NIMS成果物
形態: オンラインリソース オンラインリソース
言語: 日本語
ページ数と大きさ:
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識別子: Handle URI: https://hdl.handle.net/20.500.11932/124508
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アブストラクト:

材料科学分野における英文学術論文誌Science and Technology of Advanced Materials(STAM)は今年第10巻を迎えた。材料研究先進国として,国際的知名度を持ちうる専門誌を日本に持とうという学者間の機運をきっかけに,材料系学協会の有志により2000年に創刊された。物質・材料研究機構は日本で唯一の材料科学専門の研究所として,研究のみならず研究成果の発信と普及にも力を入れており,中でも学術出版は中核的基盤整備の一つとして位置づけている。材料科学分野における顕著な研究成果や,研究の進展全体を俯瞰するレビュー論文を編集し,世界の材料研究
コミュニティーで共有することが出版の目的である。そのためには研究所といえども質のよい編集,安定した出版体制を持つことが重要であり,段階的な出版体制作り,編集改革,出版工程の見直しを経て,投稿・閲覧を無料化するという新しい戦略のもと,購読型から機関負担型オープンアクセスジャーナルへ転換した。出版量よりも材料研究者必読論文を収録するという質重視への転換でもある。オープンアクセスジャーナルとして成功例の一つとされる物理分野の学術誌New Journal of Physics(英国物理学会出版局発行)を参考例として,STAM誌の創成期から成熟期へ向けた展望を俯瞰する。

注記: